ご依頼の背景

離れたところに住んでいた父が亡くなった。配偶者であった母は、十年近く前にすでに亡くなっている。
そのため、相続人は子二人である。
姉弟の間で相続財産の争いはおそらく起こらないが、被相続人が所有していた土地や建物は、場所が遠かったり、点在していて、依頼者はややこしいと感じていた。
また、被相続人の預貯金や、所持していた有価証券についてもわからないことが多く、銀行や証券会社と連絡を取り合う等の手続きが非常に煩雑で理解しづらいことから、依頼をしたいと考えた。

依頼人の主張

遠隔地に所有する土地の相続登記や、銀行関係など、相続にまつわる煩雑な手続きを代理で行ってほしい。

サポートの流れ

依頼者のいうとおりで間違いがないか、出生から死亡までの被相続人の戸籍を取得し、相続人の確定を行った。相続人の戸籍、住民票、印鑑証明書などを取得することで、被相続人と相続人にまつわる書類を揃えた。
財産の状況が不明な部分があるため、上記で取得した書類を使い、覚えのある銀行や証券会社へ残高の照会をかけ、被相続人の財産調査をした。当該土地建物の、固定資産評価証明を取得した。
すべてが資料が揃ったため、被相続人の遺産目録を作成し、他方の相続人へ送付をした。
さらに、遺産分割協議書を作成し、相続人の同意を得た。
相続のための各申請書類一式を関係機関へ送付依頼をした。銀行へは相続手続き書類一式、有価証券は相続による移管手続き書類、所有権移転登記にまつわる手続き(の業務委託の依頼代行)、売却・払戻(取戻)等の諸手続を行った。

結果

もともと相続人たちの間で争いは起こらない事案であった。遺産分割協議書を作成した。さらに、依頼者が煩雑に感じていた諸手続や管理を、依頼者にとってストレスのないようにスムーズに行った。銀行や証券会社の相続手続きには相続人の委任状が必要であるが、それらについては、書き方をわかりやすく丁寧に説明するよう努めた。不明な財産の調査もあったが、依頼から終了まで、短期間で解決した。